img01

「中秋の名月に寄せて」

今日は「十五夜」、中秋の名月です。古くから日本では、秋の澄んだ夜空に輝く月を眺め、収穫への感謝や家族の健康を祈る風習がありました。稲や農作物が実るこの季節、月にお供えするお団子やすすきには「自然の恵みをいただく感謝の気持ち」と「豊作を願う心」が込められています。

幼稚園でも子どもたちにお話をすると、「どうしてまんまるのお団子なの?」「すすきは何のため?」と、素朴な疑問をたくさん寄せてくれました。こうした文化的な背景に触れることで、日本の四季や自然への感謝の心を大切にする感性が、少しずつ育まれていくのだと思います。

ぜひ今夜は、ご家庭でも夜空を見上げて、古くから続く日本の伝統に思いを寄せながら、親子で同じ月を眺めるひとときを楽しんでいただければ幸いです。