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生きる力の芽、再び動き出す二学期

夏休みが終わり、子どもたちが元気に登園してきました。

一回り大きく、少したくましくなった表情や振る舞いに、夏休みがそれぞれにとって充実した時間だったことを感じ、嬉しく思います。

いよいよ二学期が始まります。運動会や発表会など大きな行事が控えており、その準備や取り組みを通して、子どもたちは仲間と力を合わせ、自分を表現する喜びを知り、また一歩成長していきます。

この夏、私自身が研修を通して改めて考えたことがあります。

「幼児期に育ってほしい10の姿」が語られるとき、時に“これを身につけてから小学校に送り出してほしい”というようなニュアンスを感じることがあります。しかし忘れてはいけないのは「幼児教育は小学校の準備機関」ではないということです。

幼児期に本当に大切なのは、遊びを通して「人と関わる楽しさを知ること」「自分から挑戦してみようとする気持ちを持つこと」。こうした経験の積み重ねが「生きる力の芽」となり、子どもたちの未来を支える土台になります。机の上だけでは育てられない、今しかできない育ちです。

もちろん保護者の皆さまの中には、「小学校に行って困らないように」と願って幼稚園を選ばれる方もいらっしゃるでしょう。その思いは大切に受け止めつつ、本園での日々の保育や行事の一つひとつが、結果的に子どもたちの生きる力を育み、安心して次のステップへ進む準備にも繋がっていると確信しています。

私たちの使命は、「生きる力の芽を育てる」こと、そして「今しかない育ちを支える」こと。

二学期も全職員で、この使命に誇りを持ち、「信頼・団結・全力」で子どもたちの成長を大切に見守ってまいります。